逆転のイギリス史
ブレグジットのニュースで、
メディアにちょこちょこ取り上げられているイギリスについて、
もう少し理解を深めたくなり、今月は...
〈逆転のイギリス史〉
著者 玉木俊明/出版社 日本経済新聞出版社/発売日 2019年7月12日
を読んで、ちょこちょこ勉強していました。
受験科目は世界史ではなく日本史だったので、
固有名詞のカタカナを呪文のように唱えて、なんとか読破!
ヨーロッパの辺境に位置する比較的弱体な国家にすぎなかったイギリスが、
金融・財政政策と金融業・サービス業の発展で、世界の覇権国家になった経緯が綴られ...
終盤、ようやく話題はブレグジットへ。
「元来、EUは、一国が経済危機に陥った場合、他の国々が助けるという前提のもとに創設された。だが現実は、一国の経済危機が他国に飛び火するのである。」
「イギリスのメイ首相(2016〜2019)が、EUに残るか離脱するかの国民投票をしたのは、このような状況であった。2016年6月23日の国民投票で、EU離脱が決定したのである。賛成派は全体の52%であり、これが「国民の総意」を示すかといわれれば、否定的にならざるをえまい。だが、たとえ僅差であれ、イギリス国民はEU離脱を決意したのだ。
もともと、イギリス人自体、ヨーロッパ大陸とは距離を置きたいという気持ちが強かった(これは、スカンディナヴィア諸国も同じである)。コモンウェルスは、おそらく近々消滅するであろう。イギリスは、完全な島国となりつつある。とすれば、イギリス人に残された選択肢とは、ヨーロッパ人であり続けることだけなのである。それを、イギリス人が拒否したのだ。
いや、より正確にいうと、イギリス人ではなく、イングランド人が拒否したのであり、スコットランド人と北アイルランド人はむしろEUに残りたいのだ。だとすれば、イギリスという国は、イングランド(ウェールズを含む)、スコットランド、アイルランドという3つの国に分かれるかもしれない。」
「ブレグジットがどのような結果に終わろうとも、EUの共通語が英語であることに変わりはない。それどころか、ASEAN共同体など、発展途上国の国際機関の共通語も英語である。ASEANの人々と中国人、韓国人、日本人が話すとすれば、よほどのことがないかぎり英語が使用される。これこそが、イギリスの帝国主義、さらにはアメリカ型ヘゲモニーの最大の遺産であろう。」
「イギリス人に生まれたなら、そして高等教育を受けるなら、他の国の人々よりもはるかに世界の学校やビジネス界で働く機会に恵まれることになる。」
「たとえイギリス Britain は滅んでも、イギリス人 The British は滅びない。それは、大英帝国最大の遺産である英語のネイティヴという武器を持っているからだ」
というのが、著者の見解でした!
ジョンソン首相のEU離脱戦略は、迷走している?気がしますが、
イギリス人の未来は、日本人の私よりずっと明るそうですね苦笑
イギリスの歴史に疎い私の、好奇心を刺激してくれる良い本でした。
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さてさて、今日のお昼は...
モスのフィッシュバーガーでした。
Fish & chips を意識しています (*˘︶˘*)
店頭の写真のように上手に撮れない〜〜〜~~
ポテトを包み紙に入れたほうが、映えるかな笑
衣がサクサクで美味しかったです (*´艸`*)
ごちそうさまでした♡